脳波誘導の基本

ここでは脳波誘導について簡単に説明します。
脳波誘導とは、何十年も前から医学的にも使用されている技術で、ストレス解消や、頭痛や生理痛を含め様々痛みを軽減する効果があります。

では、どのような仕組みなのでょうか?
私たちの脳は毎日、様々な脳波の状態への変化を繰り返していて、それぞれの脳波の周波数に比例して脳の状態も変わるということがわかっています。

ベータ波 16〜31周
高い集中力を発揮している状態

アルファー波 8〜15周
リラックスした覚醒状態で高い創造力を発揮している状態

シータ波 4〜7周
瞑想、夢、軽い睡眠の状態

デルタ波 0〜1.3周
無意識で深い眠りに入っている状態

この情報を元に、専門家達は脳波に影響を与える周波数の音を作り上げました。

バイノーラル ビート

バイノーラル ビートは、二つの異なった周波数を片耳づつに鳴らします。(例えば、左は130Hz 右は136Hz)
脳は、左右の耳に聞こえる音の差を補うために、脳内でその差となる周波数を作り上げます。(つまりこの例では、6Hzの差があるので、シータ波の状態になります)

アイソクロニック トーン

アイソクロニック トーンは、均等な間隔で脈を打つような単音で脳波を誘導します。
これは視床を刺激する効果があり、聞こえている周波数がそのまま脳内で勝手に再現される性質があります。そして必然的に、その周波数に合わせて脳の状態が変化するのです。

どちら種類の音でも脳波計測で確かな結果が出ており、脳波を誘導して瞑想をしやすくしたり、勉強を捗らせるなどの効果がある様々なCDが多くの人に支持されています。

聴いているときはどんな感じがするのか

脳波誘導CDを聴いたときにどのように感じるかは人それぞれですが、自分がどれだけリラックスして音の調子に合わせようとしているかが最も重要です。
とは言っても、脳波誘導音源を聴いたときに感じることはどんな人でも大体似ています。

聴き始めて数分間

精神的に落ち着いた気持ちになり、脳内で喋っている自分の声が静まります。
このような状態は瞑想が上手い人じゃないと無音の状態ではなかなかなれないので、初心者の人は脳波誘導CDを使うと格段楽に脳内を静まらせることができます。

約8分後

精神的にも肉体的にも更に深いリラックス状態になり、ヒプナゴギアのイメージ(眠りにつく寸前に見えるぐるぐる回る光のパターンのようなもの)が見えてきます。それと同時に身体がスライドしているような感覚や少しだけ宙に浮いてる感覚を覚えることもあります。意識すれば意図的にそう感じさせることもできます。
この状態では、気持ちが自由になり時間という縛りを感じなくなり、ただただ存在することだけで心が満たされ、ストレスが解消されます。
更にこのときに、ヒプナゴギアを発展させて夢のシーンのイメージをビジュアライズすることができます。

更に深く

更に深いリラックス状態に入っていくと、身体で感じる感覚を意図的にコントロールできるようになってきます。
自分がベッドで横になっているという感覚が残っていても、手足が実際とは違うポジションにあるように感じるかもしれません。
このように、実際の身体とは違うところに中身の自分が居るという感覚を発展させていくと、体外離脱につなげることができます。

CDが終わったら

そのまま瞑想状態を維持すれば、WILDテクニックを使って明晰夢に入ることもできますし、体外離脱することも、または普通に眠ることも可能です。
WILDテクニックで明晰夢を見たいときは、まず夢のシーンをビジュアライズし、実際に寝ている部屋からは遠く離れたとこに居る自分を想像し、その想像上(夢の中)のもう一人の自分に意識を移していきます。そうすることによって、体外離脱のように寝ている自分から抜け出すような展開によって気が散ることもありません。
夢の中の自分が走っていたり、泳いでいたりしているのを想像すると、ベッドで半分眠っている自分の身体とハッキリ切り離された存在になるのでオススメです。

脳波誘導CDは、このように完全に起きている状態から変性意識状態へと脳の状態を変更するためのツールとして使えます。
もし、毎日実践して週に3〜4回上記のような状態に入れたら成功している証拠です。慣れてどんどんコツを掴んでいけば、CDが無くても同じことができるようになります。